Norton Internet Security 2011 レポート

各種レポート

本日27日、Norton 2011シリーズがリリースされました。
自分はNorton Internet Security 2010を使っていたため、2011版へは無償でバージョンアップできます。そこで、2011版のレポートを書きたいと思います。

●スペック

まず、今回のインストールに使用したPCのスペックについて紹介します。参考にしていただければと思います。
OS:Windows 7 32bit
CPU:Core 2 Duo E7500 2.93GHz
メモリ:4GB
ノートンの動作に関係しそうなのはこれくらいでしょうか・・・。
仮想マシンではありません。

●インストール

今回、2010版は完全にアンインストールした状態で、2011版をインストールしました。
インストールの時間としては、約1分半~2分ほどで、2010の時とさほど時間に変化はありません。また、インターフェースが若干変わっていたものの、ボタン配置や文章はほとんど変化していませんでした。

Norton 製品の良いところは、インストール後に再起動する必要がないと言うことです。
普通は、インストール完了後にインストーラによって再起動させられるのが通例ですが、Norton製品は少なくとも2009版からそのようなことがありません。
しかしながら、初回起動後のアップデート(LiveUpdate)は、再起動を伴う更新がある場合が多く、そちらで再起動させられるのでプラマイゼロと言ったところですね。
今回のインストールでは、インストール完了後に自主的に再起動させました。

●メイン画面

メイン画面のインターフェースは、大幅に変わっています。
まず真っ先に気を引くのが、画面下部のマップでしょう。これは、世界の脅威の発生状況を示しているようで、各地域(アジアやヨーロッパ等)の部分をクリックすると、その地域でどの国にどれくらいの脅威があるのかというのが、マップ下部に表示されます。
使用上、どういった場面で役に立つのかは不明ですが、「あぁ、これだけ驚異があるんだ」と思うことで、セキュリティ意識を高める目的があるのかもしれません。

メイン画面表示後、自動的に製品のアクティブ化がおこなわれました。
(製品版ライセンスをすでに購入していて、以前のバージョンでアクティブ化をしていた場合。)

その後、アップデートを実行すると、90MB近くのアップデートがありました。
これは再起動を求められます。

●設定

今回、目立った機能追加はありません。
どちらかというと、「改良」という部分が多いように見受けられます。
で、設定画面を表示させて真っ先に気を引いたのが「スマート定義」という設定です。
これはヘルプを見る限り、「重大な脅威の定義ファイルだけを利用する」というもののようです。つまり、全部の定義ファイルではなく、一部の定義ファイルを使うことにより、効率的かつ高速に保護しようという狙いのようですが、これをオフにしていても大して重くないため、この設定はオフにする(=全部の定義ファイルを利用する)ほうが無難かと思います。
ノートパソコンなど、比較的低スペックなPCで、あまりにも重いという場合はオンにすると良いでしょう。

また、SONAR保護の除外機能が搭載されたという点も重要です。
以前までは、たとえばマイナーなフリーソフトや、バージョンアップしたソフトなどは、安全なソフトであってもSONARで引っかかることが多々ありました。
しかし、今回除外機能が搭載されたことで、これらをあらかじめ除外することが可能になります。
ただ、「除外」できるというだけで、2011版でも、マイナーなソフトなどは相変わらずSONARに引っかかります。

SONARで引っかかると、「問答無用で削除される」というのがいただけないですね。
これを削除しないようにする設定はありません。SONARにひっかかったら、一度勝手に削除された後、手動で復元するしかないのです。

この点さえ改良されれば非常によいソフトウェアだと思うだけに、残念です。
ただ、除外機能がついたというのは大きな一歩でしょう。今後のバージョンアップ等に期待したいですね。

●フィッシング対策の大幅強化

これはある意味で重大な問題です。
2010版までは、悪質なサイトは警告を表示するだけでしたが、今回のバージョンからは遮断するようになっています。
また、これはあらかじめ除外リストを作成するというようなことは不可能で、一度遮断されてからの除外追加となります。また、シマンテック社の有害サイトのデータベースは非常に信頼が置けません。
以前も、幾度となく安全なサイトがフィッシングサイトとして判定されたことがあり、今回の大幅強化によってネットサーフィンがスムーズにできなくなるという可能性があります。

この辺は、以前のまま警告だけで済ますようにとどめておくか、少なくともユーザーが選択できるようにするべきだと思いますね。

●総評

2011版は、2010版を煮詰めたというか、Windows VistaとWindows 7のような関係にあると思えます。
重大な機能追加はありません。ほとんどが、「強化・拡張」というニュアンスです。
動作速度も2010とほとんど変化がありません。体感的に若干速くなったような気がしますが、正確なデータがないため主観でしかありません。

また、Norton製品で問題なのが、「何でもNortonがやるぞ!」という感じのソフトウェアだと言うことです。
よく言えば、脅威をほぼすべて遮断してくれる頼もしいソフト、悪く言えば、パソコンをNortonによって支配される、ということです。
すくなくとも、何か検出したときはユーザーの選択を仰ぐ、もしくはそのように設定できるようにすべきです。この辺は2010版から全然進歩していないな、という感じがします。

まぁ、何はともあれ、今現在2010版を使っている人は、アップグレードして差し支えないでしょう。
とくに目立った不具合もないようですし、重さも大して変わっていません。潜在的な問題点はありますが、それは2010と変わりませんので、躊躇することはないと思います。


関連記事