各種レポート

最近、ソフトニック問題についても忘れ去られつつありますが、先日のメール調査において、ある有名なソフトウェア作者さまからご返信をいただきました。
非常に有益な情報をいただくことができましたので、ここでご報告させていただきたいと思います。

この作者様は、昨年秋頃、つまりはソフトニックがソフトウェア収録活動を始めた、あるいは始めていたであろう時期に、ネット上での活動を休止していたため、一切のメールのチェックができない状況にあったそうです。
そんな中、この作者様にソフトニックから以下のようなメールが届きました。

  • 2010/10/19  無料ダウンロードホスティングサービスの案内に関するメール
  • 2010/10/29  ソフトウェア掲載の連絡に関するメール

この29日のメールに関しては、「掲載の可否を訪ねる」メールではなく、「掲載しますよ」という、掲載予定の連絡だったとのこと。
このメールが配信された当時、この作者様は先述の通りネット上での活動を休止していたため、返信を出していませんでした。
しかし、あくまで掲載予定の連絡だったため、ソフトニックに収録されたのです。

さらに、このメールには、ソフトニックツールバーを添付するということは記述されておらず、この作者様はそれを知らずに掲載されてしまったと言うことになります。
しかし、ソフトニックツールバーの添付を取りやめることができるということで、ソフトニックでの掲載は今後も継続していくとおっしゃっています。

また、今年4月には、「一部のソフトウェア開発者から承諾を得ていない、という問題が判明したため」として、改めて掲載の許諾を求めるメールが来たと言うことです。
そのメールには、以下の事項が記載されていました。

* ソフトニックダウンローダーで他のソフトウェア(ツールバーなど)を
ユーザーに勧めることがある
* 他のソフトウェアをインストールするかどうかはユーザーが選択できる
* 開発者サイトからのダウンロードに失敗した場合は、
ソフトニックサーバーにあるバックアップファイルからダウンロードする
* ソフトニックのソフトウェア取り扱いに関する見解
* ソフトウェアの改変やバンドルは行っていない
* ソフトニックは著作権および著作者人格権を侵害していない

このメールに対し作者様は、
「ソフトニックダウンローダーの挙動がユーザーの混乱を招く恐れがあるため、ソフトニックダウンローダーを介さない配布方法をしてほしい」
と希望したところ、早期に対応をしてもらったということです。
その点についての対応が早いとは以前から言われておりましたが、その通りだったようです。

また、「ソフトニックセキュリティシール」についても詳しく教えていただくことができました。
「ソフトニックセキュリティシール」とは、ソフトニック社が、配布しているソフトを検査し、安全であると証明されたソフトウェアの紹介ページに掲載されるシール様のマークのことで、これは、ソフトニックダウンローダを介して(=ソフトニックツールバー添付)ダウンロードされるソフトウェアにのみ掲載されるとのこと。
この作者様のソフトは、ソフトニックダウンローダを介さない方式になっているため、セキュリティシールが表示されない状態ですが、作者様自身は納得されているとのことです。

最後に、この作者様は、「メールの文面も丁寧で対応も素早いということで、今回の問題を改善しようと取り組んでいる姿勢は見受けられる」とおっしゃっています。

ソフトニック自体は、個々詳細なレビューをつけたり、ホスティングを提供したりと、サービス的には良い路線をいっていると思いますので、もう少し改善してくれれば、良質なサイトになっていくのではないかと、私自身も感じています。

ソフトニック問題

東日本大震災の発生により、忘れられつつある「ソフトニック問題」。
そんななか、「すっきり!!デフラグ」 や「いじくるつくーる」でおなじみの INASOFT さんが東京のソフトニック社を訪れ、直撃インタビューをした記事が公開されました。

記事:http://www.yoshibaworks.com/ayacy/inasoft/talk/h201103b.html

この記事を見ると、ソフトニック社の本来意図する部分や、今後の改善等について分かります。
しかしながら、個人的に少々気になる部分もいくつかありましたので、それこそ INASOFT さんの記事にただ乗りするようで恐縮ですが、ここで少し書いてみたいと思います。

■ソフトニックダウンローダーが開発者に未周知となっていたが、なぜ開発者に事前周知しなかったのか?

【ソフトニック社の回答】
ソフトニックダウンローダーによるダウンロードは、いわゆる改変やバンドル(同梱)といった行為と異なります。
これは、「ダウンロードの方法を提供」するものであるため、開発者への事前の周知が必要とは考えていませんでした。
また、「ダウンローダーの提供を介したダウンロード」という方法は、世界的にはよく行われることであり(Adobeダウンローダはその一例)、日本進出までに問題とはならなかったこともあり、このように考えていました。
この点については申し訳なく思っています。

この点についてソフトニック社は、「Adobeダウンローダ」を例としてあげていますが、ソフトニックのダウンローダと、この Adobe のダウンローダとは決定的に異なる点があります。
それは、「誰のソフトをダウンロードさせているか」ということです。
Adobe は、自社のソフトウェアをダウンローダを用いてダウンロードさせています。Google ツールバーをインストールするようにデフォルトでは設定されていますが、これも「自社製品を利用して、Googleからの収益を得るため」のものであり、これについては何ら問題はありません。 いわゆる「アフィリエイト」的な考えに基づいています。

しかしソフトニックダウンローダは、「他社のソフトウェアをダウンロードさせている」上に、「他社のソフトウェアを利用して自社の収益を上げる」ということをしています。
これは、Adobe の事例とは天と地ほどの違いがあり、比べるべきではありません。
ですから、記事中で INASOFT さんがおっしゃっているように、これは「周知しなければならない」ものであり、ソフトニック社は、自社のダウンローダとAdobeのダウンローダの本質的な違いを把握していなかった、といえます。

記事中での話が前後しますが、次は、ソフトニックダウンローダの意義についてです。

■ソフトニックダウンローダーに関する見解を聞かせて欲しい(ダウンローダーの配布に関する意図、利点など)

【ソフトニック社の回答】
まず、大前提としてソフトニックは『ユーザーのための』サービスを提供しています。
このため、ソフトニックダウンローダーは、ユーザーのため―――特に初心者(あなたの両親を想像すると良いかもしれない)のためのサービスです。
Vectorさんや窓の杜さんなどの同業他社と異なる利点として、ソフトニックダウンローダーを経由してソフトウェアを入手してインストールすることで、ユーザーの手元でたくさんのバージョンのファイルで溢れかえったり、あるいは最新版のファイルを探してユーザーが戸惑うことを防ぐことができます。

これについても少々おかしなことがあります。
「ユーザーの手元でたくさんのバージョンのファイルで溢れかえ」るとはどういうことでしょう。
普通に考えると、「バージョン1、バージョン2、バージョン3・・・」と、次々にダウンロードしていって、過去の版がデスクトップなどに放置される、ということでしょう。
これが、「ソフトニックダウンローダ」を使うと解消されるのでしょうか?
ちょっとここでソフトニックダウンローダの動作を整理してみましょう。

1.ソフトニックのサイトからダウンローダをダウンロード
2.ダウンローダを実行
3.ダウンローダが、(ツールバーなどとともに)ソフトウェア本体をダウンロード
4.そのソフトウェアは、デスクトップに保存される
5.デスクトップにダウンロードされたファイルを各自解凍等して実行する

です。
つまり結局は、「デスクトップにダウンロードされる」ということに変わりはないのです。
それどころか、「ソフトニックダウンローダ」という余計なファイルが1つ増えることになります。

INASOFT さんの感想として「開発者のサイトの最新版のファイル名が、常に同じファイル名になっているわけではありません。」とありますように、ファイル名が異なる場合、ソフトニックダウンローダを通じてダウンロードしても、それらのファイルがダウンロードされて、保存されることになります。
つまり、複数のバージョンのファイル+ソフトニックダウンローダが存在してしまうことになります。
この点については、深く知りたいところではあります。

結局、ソフトニックダウンローダの何が問題か。
それは「他社のソフトウェアに自社のツールバーを添付している」ことなのです。理屈上、「改変ではない」「バンドルとは異なる」と言われても、見る限りはあきらかに改変と見えますし、どう考えても「バンドル」です。
それに、ユーザは「これは改変じゃないから作者のせいではない」などとは考えず、「わっ!このソフト変なツールバー入れてくる!」としか考えません。
ですから、理屈でどうのこうの言われても、最終的には結果論で評価されるのがソフトウェアなのです。

Vectorさんや窓の杜さんは、ソフトウェア自体を、全く改変したりツールバーなどを添付したりしていません。
ソフトウェアを紹介するサイトに広告を掲載しているからです。
サイトに広告を掲載する場合は、そのソフトウェアとの完全な分離がされており、「ダウンロードサイトに広告が掲載されている=ソフトの作者のせい」とはなりません。
むしろ、営利企業が健全な収益を上げる上で大切なことです。

ソフトニック社に関しては、通常の手法とは全く異なる方法であり、少なくとも日本で普及することはないでしょう。
個人的には、ソフトニックには(質の問題はさておいて)「レビュー」という武器がありますので、Vectorさんや窓の杜さんのように、ソフトウェア自体は、ツールバーやダウンローダを入れずに普通に公開して、サイトに広告を入れるようにすることで、かなり受け入れられるサイトになると思います。

いずれにせよ、ソフトニックに関してはまだまだ知りたいことがたくさんあります。
今は地震の影響等でお忙しいでしょうから、落ち着いてきたら何らかの方法でこれらについて確認してみたいなと思います。

ソフトニック問題

3月2日、各オンラインソフト作者様の間で懸念となっていた、いわゆる「ソフトニック問題」について、窓の杜様がニュースとしてとりあげてくれました。
ソフトニック問題についての細かなことが書かれており、非常に的を射たわかりやすい内容です。これによって、さらなる周知が進むことに期待したいです。
またソフトニック社が、窓の杜の取材に応じなかったということも書かれており、ソフトニック社の体質の問題が改めて露呈しました。

http://www.forest.impress.co.jp/docs/news/20110302_430339.html

ソフトニック問題

ワンタッチソフトは、2月17日、ソフトニックにソフトウェアを掲載しているソフトウェア作者様に対し、第2回となるメールでの実態調査を開始いたしました。
最終的には100人程度のサンプルを集める予定で、人数は段階的に増加させ調査をおこないます。その結果はこのブログにて随時掲載いたします。

なお、調査メールが届いていない方で、調査に協力したいという方がいらっしゃいましたら、以下の質問にご回答いただき、本ブログのコメント欄またはメール ()でお知らせください。

なお、このアンケートは、ソフトニックに自身のソフトウェアが掲載されている作者様が対象です。

【 調査 】
1.あなた様の作者として利用されているお名前:
2.掲載に際し、事前に連絡があったかどうか:
3.自身のソフトウェアに「ソフトニックツールバー」が仕込まれることを知っていたかどうか:
4.今後このまま掲載を許諾し続けるかどうか:
5.ソフトニックに対し、何らかの事情説明や苦情をおこなったか、もしくは今後その予定があるかどうか:

各種レポート, ソフトニック問題

先日、10名の方に対し、ソフトニック問題のアンケートを実施しました。
今日までに、メール調査での回答2名を含む、3名の方からご回答をいただきました。
ご回答いただいた作者様は、2つがフリーソフト作者様、もう1名がシェアウェア作者様で、いずれもメジャーなソフトウェアを開発されている、有名な方たちです。
今回は、回答数が少ないと言うこともあり、正確な実態を反映していない可能性もありますが、あくまで参考としてご覧ください。
なお、ワンタッチソフトでは、今週中に第2回調査を実施する予定です。

【第1回調査の調査結果】
回答者数:3名
内訳:フリーソフト作者2名、シェアウェア作者1名

1. ソフトニックの掲載に際し、連絡があったかどうか
・事前連絡があった:1名
・事後連絡があった:1名
・連絡がなかった:1名

2.自身のソフトウェアに「ソフトニックツールバー」が仕込まれることを知っていたかどうか
・知らなかった:3名(全員)

3.今後このまま掲載を許諾し続けるかどうか
・継続するものの、ユーザに注意を促す:1名
・様子を見ながら継続:1名
・継続する:1名

4.ソフトニックに対し、何らかの事情説明や苦情をおこなったか、もしくは今後その予定があるかどうか
・言うつもりはない:2名
・説明を求めた:1名

ソフトニック問題

ワンタッチソフトでは、2月3日から、ソフトニックにソフトウェアを掲載しているソフトウェア作者様に対し、メールでの実態調査を開始いたしました。
最終的には100人程度のサンプルを集める予定で、人数は段階的に増加させ調査をおこないます。その結果はこのブログにて随時掲載いたします。

なお、調査メールが届いていない方で、調査に協力したいという方がいらっしゃいましたら、以下の質問にご回答いただき、本ブログのコメント欄またはメール ()でお知らせください。

なお、このアンケートは、ソフトニックに自身のソフトウェアが掲載されている作者様が対象です。

【 調査 】
1.あなた様の作者として利用されているお名前:
2.掲載に際し、事前に連絡があったかどうか:
3.自身のソフトウェアに「ソフトニックツールバー」が仕込まれることを知っていたかどうか:
4.今後このまま掲載を許諾し続けるかどうか:
5.ソフトニックに対し、何らかの事情説明や苦情をおこなったか、もしくは今後その予定があるかどうか:

各種レポート, ソフトニック問題

ワンタッチソフトおよび、各フリーソフト作者さまの間では、以前より「ソフトニック」の問題を取り上げていますが、ここで改めて問題点を整理してみましょう。
まず箇条書きで書いてみます。

・「ソフトニックツールバー」の存在
・「ソフトニックダウンローダ」の存在
・ソフトニックダウンローダ以外でのダウンロードは「非推奨」扱い
・ソフトウェアを、ソフトニックの社員が10段階評価
・ 無断掲載、改変疑惑

ざっと挙げただけでもこれだけの問題があります。
具体的に説明していくため、「Comfortable PC」というソフトをソフトニックからダウンロードしてみましょう。

ダウンロードページを開いてみると、大きく「ダウンロード」と書かれたリンクがありますね。
このリンクからダウンロードできるのは、ソフトウェア本体ではなく「ソフトニックツールバー入りのソフトニックダウンローダ」なのです。
つまりどういうことかと言いますと、直接的には「ソフトニックツールバーをインストールするためのプログラム」なのです。肝心のソフトウェア本体(この場合 Comfortable PC )は、デスクトップに圧縮ファイルの形でそのままダウンロードするだけです。

上記はダウンロードしたファイルです。
完全にソフトニックの独自インストーラにパッキングされています。
実行してみましょう。

使用許諾契約書が表示され、次にこの画面が表示されます。
デフォルトでは、チェックボックスはすべて有効になっており、ツールバーおよびその他の設定改変等がおこなわれます。

ここでようやく「ソフトウェア本体」のダウンロードが開始されます。
つまり、この時点までは、「ソフトニックツールバー」しかダウンロードしていないと言うことが分かりますね。

ダウンロードが完了しましたが、現時点でソフトウェア本体は「圧縮ファイルがデスクトップに保存された」だけの状態です。
この後は、そのダウンロードされたファイルを手動で解凍し、インストールなり実行なりをする必要があります。

上記画面がその状態です。
左上に圧縮ファイルがありますね。これが、大がかりな「ソフトニックダウンローダ」を実行して得られたファイルです。
この後は、先述の通り、手動で解凍しなければなりません。

で、ブラウザのホームページと検索エンジンが、ソフトニック仕様のものに変わりました。

要約しますと、ソフトニックダウンローダは、ソフトニックツールバーをインストールして、ブラウザの設定を変え、目的のソフトウェア本体をダウンロードするだけのプログラムです。
なんと遠回りなダウンロードなのでしょうね。二重ダウンロードってことですからね。

次は、10段階評価について考えてみましょう。
ソフトニックのソフトウェア紹介ページを見ると分かるように、10段階でそのソフトウェアが評価されています。
しかし、この評価は、ユーザではなく社員が評価したもので、どんな基準があるのかも何も分かりません。また、社員が評価したものにどんな意味があるのかも理解に苦しみます。


最後に、ソフトウェアの無断転載・改編疑惑です。
Twitterやそのまとめサイトによると、自身のソフトウェアが無断で掲載された、利用規約で改変を禁止しているのに改変された、というケースが見られます。
これは明らかな著作権侵害であるため、ソフトニック社の体質・コンプライアンスの徹底が非常に疑われます。

さて、今回ソフトニックの問題点についてまとめてみましたが、これら以外にも細部には多岐にわたる問題点があります。
たとえば、収益の分配問題、レビュー内容の問題、評価の問題などです。
このような悪質なサイトでソフトウェアをダウンロードしたところで何のメリットもありません。
それこそ、Vector さんや窓の杜さんほか、ソフトウェアに変なものを添付せずに紹介されている健全なサイト様はたくさんあります。
特に事情がなければ、そういった健全なサイトからダウンロードされることを、強くおすすめいたします。

ソフトニック問題

ソフトニックというと、日本ではまだ聞き慣れないかもしれませんが、世界最大級のスペインのソフトウェア配布サイト・企業です。
それが日本に進出してきたと言うことで最近話題になっていますが、実態はあきれかえるほどのものです。

まず、ソフトニックに掲載されたソフトウェアには、作者に無断で「ソフトニックツールバー」なるものを仕込まれます。
しかも、その仕込まれたほうのファイルのダウンロードを優先させます。

次に、掲載が無断でおこなわれている事例があることです。
これは、まともな企業がおこなう行為として、あってはならない行為です。
一般に、ソフトウェアをサイトや雑誌などで掲載される場合、まともな企業なら、ソフトの作者が個人であろうと、事前または事後にかならず連絡が来るものです。
ソフトニックの場合は、無断というケースがかなり見受けられます。

ワンタッチソフトのソフトウェアも、いくつか掲載していただいてましたが、とりやめの連絡をおこないました。
ソフトウェアを紹介されてうれしくなかったのは、ソフトニックくらいのもんです。

ソフトウェア作者の皆さん、自身のソフトウェアをけがされたくなかったら、ソフトニックには掲載しないようにしましょう。
たいした影響力もありません。掲載を断ったり取りやめたりしたことでの影響はほとんど無いでしょう。
本当、悪質なサイトです。Brothersoftと同じにおいがします。